世界中の銘木を使った木のアクセサリー、ウッドアクセサリー

ＨＰから木のアクセサリー《2twisut》を東京のY様からオーダーを頂きました。
樹種は鳥取県の名産２０世紀梨の木。
在庫が無かったので２週間の納期を頂き製作に入りました。
木材としては流通はほとんど無く、実りの悪くなった更新木を譲ってもらいます。
樹歴は４０～５０年でも径は２０ｃｍにも満たない。
皮付の丸太のままで乾燥した材は虫食いや小割れが多く、使える部位はとても少なくなってしまいます。
製作過程は厚、幅、長さを揃えた材に墨付けをし

ドリル、ディスクサンダー、鋸等を使い荒取りします。


ドリルや鋸で荒取りできるのはここまで。
この後はリューターは使用しますがひたすら鑿、サンドペーパー（＃８０のサンドペーパーから＃６００くらいまで）で納得のゆくまで形を整えながらひたすら磨いてゆきます。
少しでもサンディングの甘い個所があると、オイルを塗った時シミのような個所が出来てしまいます。
一日かかってやっと完成。

一見地味な色合いの樹ですがしっかりと年輪がつまっておりしっかり磨くと渋い光沢が生まれます。
作品をお送りしたと
「本日、無事ペンダントを受け取りました。
思った通り！のすばらしさと、想像以上にしなやかな手触りと風合いに感動です。
ウッドビーズの細やかな気遣いもすごいですね。
身につけることはもちろん、眺めていても飽きることなくいいですね。」
身に余るお言葉を頂きました。
作家冥利に尽きるとはこのことでしょうか。
これからも自身を追い込みながらしっかりと地に足をつけた作品作りを続けてゆく勇気を頂きました。

2012/06/20（過去記事のエントリ）